ヘンプってなに? 世界の【繊維用の麻】産地をめぐるスワラジが解説

2004年から17年以上ヘンプの産地をめぐり旅してモノづくりを続けるスワラジです。ヘンプってきいたことあるけど、麻?
リネンとかとなにが違うの?
だまされない賢い消費者になるためにも、ヘンプ製品生産者として長年関わってきた経験から、わかりやすく解説しますね。

ヘンプはサステイナブルな麻

麻って、コーヒー袋とかのザックリごわごわした感じの布?
それも麻の一種ですが、ヘンプは麻の中でも、SDGsで提唱されてるサステイナブルな社会をすすめる上で、メリットがたくさんあるので注目されています。

・調湿性が高い
・抗菌性に優れている
・ひっぱりに対して強い
・栽培時の農薬がいらない
・コットンが育たない寒冷地でも栽培可能

同じ麻でもコーヒー袋の麻はジュート(黄麻)とよばれ、
植物の外皮をはいでつくる繊維でもヘンプとはぜんぜん違うのです。
細く紡む(紡ぐ)ことで使うほどに柔らかくなる特徴があります。
それではなんでもっと普及しないのでしょうか、みていきましょう。

ヘンプのデメリット

・栽培そのものが禁止されてる
・コスパが悪い(リネンに比べて割高)
・表記指定がない明確じゃない

東北の野良着サルッパカマにみられるように、日本では縄文時代からヘンプは暮らしの中でつかわれてきました。庶民の衣服だけじゃなくて神社のご神事用としても使われています。コットンが普及するのが、戦国時代とかですからヘンプと日本人のつきあいは、めちゃくちゃ長いですよね。
このように私たちの文化に深くねざしたヘンプカルチャーは
戦後GHQの統治下でヤバい草のレッテルを貼られて禁止されちゃったんです。参考資料  国民生活センター 繊維製品の歴史

ヘンプは【ヤバい草】?

大麻=ヘンプ=Cannabis sativa(学名)なので、おなじ種類の植物です
ヘンプは大麻草の皮を剥いで繊維にしたものなので、使う部位や用途がまったく違いますが、学名ではおなじものになります。
でも、ヘンプ繊維の産地の人たちは嗜好品としての喫煙はしません。その理由として、医療法や嗜好品として使われる大麻とは栽培方法が異なり、成分が異なるからです。おそらく繊維用として育てると、酔っ払う成分がなくなるからでしょう。なのでルーマニアやベトナム山岳地帯のヘンプを栽培してる地方の人たちは純粋に繊維だけのためにヘンプを栽培しています。
ヘンプはヤバくもなんともないです。オーガニックなライフスタイルに最適な素材です。酩酊作用とはカンケーないです、安心してください。

ヘンプに潜むほんとうのリスク

ヘンプで注意すべきポイントはココです。
ヘンプはプロの業者でも判別が難しいのです。17年間、関わってきましたが
イラクサ(芋麻)やリネン(亜麻)などのほかの麻との見分けがかなり難しく、
私も何度も、騙されてきました😭
いや、もしかして騙すとか詐欺ではなくて卸業者業が、知らなかっただけかもしれません。
そのくらい、ヘンプは本物を見極めるのが難しいのです。
プラスして、
販売するのに、表示指定も明確じゃなく、
指定外繊維にされちゃってるので、無法地帯といってもいいかもしれないです。

安心安全のヘンプを手に入れるたったひとつの方法は

ヘンプの原産地が明確なところから買う
これにつきます。
どこで、だれが、どんな思いで栽培してるヘンプなのか
できるだけ産地の様子がはっきりわかるヘンプをみつけることです。

↑提携してるルーマニアヘンプ布工場

スワラジは17年以上、ヘンプの原産地をめぐってきましたネパールやタイでは模造品をつかまされたこともありました。
それでも、ほんとうに信頼できるヘンプを作っているところと仕事がしたい!との思いからルーマニアとベトナムの山岳地帯に行きつきました。

↑スワラジの手紡みヘンプの原産地ベトナム山岳地帯

顔のみえる生産者とつよく結びつくことで、ホンモノのヘンプのすばらしさを伝えることができます。
そして、現在ルーマニアとベトナムの山岳地帯の村だけと
提携して布や糸の販売、伝統から学ぶモノづくりを続けています。
スワラジの扱うヘンプに興味ある方はこちらに連絡ください無料サンプルをプレゼントします。→swaraj0527@gmail.com
旅のお話はこちらのラジオアプリStand.FM旅と民族楽器で聴けます。

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