本藍染、正藍染、いろいろあるけど何が違うの?

明治時代のジャーナリスト小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の
著書【日本の面影】の中でも美徳の高い日本の庶民のことを多く記しています。 そのころの庶民の来ていた服はほとんどが正藍染でした

正藍染って他の藍染と何が違うの?
ザックリと説明しますね

正藍染 タデ藍の葉を発酵させて作った蒅(スクモ)を灰汁だけで、藍建てする。
    

本藍染 藍の葉を使って発酵させても石灰のみならず、ケミカル還元剤を使って発酵させることもある
    

科学藍染 コールタール原料で化学式だけ本物の藍と同じ

正藍染のメリット

➡︎色持ちがいい【紫外線に強い】
➡︎色移りしない
➡︎やわらぎのある繊細な美しい青
➡︎抗菌、消臭に優れている【アトピーなどお肌にやさしい】
➡︎石灰さえも使わないので、環境にやさしい
➡︎紫外線の影響をうけにくくする

メリットばっかりじゃないですか!あえてデメリットといえば

➡︎塩素の入った水道水で染められない
➡︎灰汁の原材料の調達が困難(樫の木など堅木の灰)
➡︎知識や技術を受け継いでいる人が少ない

工場で大量に作られ、染められる安定した生産力のインデイゴピュア染めにおされて、戦後ますます衰退の一途をたどっていったのでしたが➡︎近年になり私の周りでも少しづつ正藍染が復活の兆しが!!

買い手として注意すること

 

正藍染と言いながらも、中には科学的に藍建てや、維持管理に還元剤などを使用しているところもあるようです、そうすると色落ちはやはり避けられないでしょうから注意が必要。
15年繊維の仕事を続けてきたスワラジも、こうした業者から仕入れてしまうこともありました。 信頼の置ける職人さんとの提携、とっても大切です。

【事実】正藍染はウールも染まる!

一般的にウールの藍染ってあまり聞かないし、みないですよね。
それもそのはず、ウールはアルカリ性に弱い繊維なので
藍はウール染めに向かないというのが定説でした

かつて美しき国日本の色、正藍染を技法を受け継いでおられる
舞い手のミワフクさんにお願いして
スワラジのパキスタン🇵🇰ウールの大判ショールを託して、試しに染めていただきました
すくもを灰汁だけで発酵させる【正藍染】はウール染めを実現!
透明感と光を吸収しすぎないやわらぎのある繊細な青、
日本の風土に美しく映える淡い色彩です

6回染め➡︎灰汁抜き➡︎米酢に浸す➡︎天日干し➡︎完成!


旅の出会いからの作品

世界各地を旅して
パキスタンで出会った手つむぎ手織りのウール
➡︎能登のミワフクさんの正藍染
旅での出会いからオリジナルな作品が生まれてきます

スワラジの作品どこでみれるの?

2019 7/31までナチュラル&ハーモニックプランツ
ヘンプフェアに出展してます
スワラジのショウルーム(予約制)も可能です。


手しごとの日本

小泉八雲が日本の美しさに魅了された時代を下ること50年後
ケミカル藍の普及が加速していた戦前の日本において
正藍染の大切さを訴えた柳宗悦さんも
手仕事の日本の中でホンモノを受け継いでいくことの大切さを記しています。


小泉八雲➡︎柳宗悦➡︎ガンジーが伝えたかったことは?

合理性を追求し続ける近代西洋文明に警鐘を鳴らした点で共通するところにあります。
IT技術革新のめざましく発展し、時代のスピードがさらに加速する変化の激しい今を生きる上で、当然ながら大多数のニーズに合わせて収益を上げることは言うまでになく大切なことですが
スワラジ工房は経済的な合理性だけではなく、ホンモノを追求するものづくりもココロがけて、これからも発信していきますね!

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