日本人のDNAを直撃する中央アジアの古楽器は?

吉祥寺で音楽ワークショップを主宰する
スワラジのウエダタカユキです

日本文化の発展におおきな影響を与えた文物が
中央アジア地域からシルクロードを通じて
伝えられたのはなんとなくご存知なのではないでしょうか?

とはいえ、中央アジアといっても
イメージわかないですよね

今回は聞くだけで、弾くだけで
中央アジアを旅できるような
現地を実際に旅した経験から
楽器ラバーブを深堀りしますね😌

世界の弦楽器のルーツ

バイオリンやギターなど
西洋を代表するような楽器のルーツは

ペルシャや中央アジア地域と考えられています
バイオリンなどが作られる
1000年以上も前にこれらの地域では

弦楽器がつくられていました
パキスタンのペシャワールの博物館には
1800年ほど前のラバーブとみられるレリーフが保存されています

共鳴弦の魔法 ラバーブが夢心地の理由

ラバーブの最大の魅力は
共鳴弦と夢心地にいざなうようなリバーブ感でしょう

実際にはあまり弾かないのですが
13〜15本もの共鳴弦が張り巡らされていて

奏でたい音階、モードに応じて
チューニングすることで、3コースのメイン弦を
弾くことで振動が伝わり共鳴して響くシステムです。

加えて2〜3本のドローン弦があり
ヤギの皮で張った上に骨でつくられたブリッジを通して
2つに分かれたボデイの中で鳴り響き

和楽器にも似たような
優美で繊細な音世界が表現できます。

戦乱のあと再発見されたラバーブ

ラバーブが世界的に注目されるように
なったのは皮肉なことに

アフガニスタンでの戦乱の影響もあります

90年に台頭してきたタリバン政権は
戒律を極端に厳格化して
音楽や娯楽を禁じるようになり

多くの人材や文化財がイスタンブールに運ばれました

ギリシャを拠点にする音楽家Ross Dalyは
イスタンブールに集まってきた
ラバーブに着目して
それらを買い上げ
独自に研究をかさねて
ラバーブの魅力を世界に知らしめました

後にHomayun Sakhi、Efren Lopezなどの活躍により
ラバーブは知る人ぞ知る
魅力的な楽器としての地位を高めていきました。

現在高品質なラバーブは
アフガニスタンのカブールと
パキスタンのペシャワールでつくられています

アンサンブルにおいてメインで使用しているのは
2019年に訪れたときに入手した
ペシャワールの小型ラバーブになります

スワラジ民族音楽ラボでサウンドトラックを担当した
映画【アプリコットの樹の下で】のオープニング曲Karakoramは
パキスタンのフンザで生産された独特のラバーブで録音しました。

現在吉祥寺の民族音楽ラボでは
モード理論に基づいた
ラバーブのレッスンも開催しています

ラバーブの奏法のみならず
チューニングするためには
モードのシステムも学べるので
即興演奏などにも役立つ楽器だといえるでしょう😊

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