こんにちはー
吉祥寺で民族楽器ワークショップをしてます
スワラジ工房のウエダタカユキです
社会の変動がはげしいと
こころが疲れやすくなりますよね
そこで今日はミュージックセラピー
中東音楽と音楽療法について深掘りしますね
2017年イスタンブール での出会い
この前の年、トルコではテロの嵐が吹き荒れて
空港が狙われたり、散々な年でしたので
閑散とした真冬のイスタンブール 空港に降り立ち
数日間、滞在した時のおはなしです

冬なので服も着せられて大切にされてた❤️
安宿のとなりの部屋から
ヒョロ〜と
不思議な笛の音色が聞こえてきたので
コンコンとノックしてみたら、
出てきたのはコロンビア人の青年
鳴らしていたのはトルコの伝統の笛ネイ

民族楽器クレタンリラをギリシャのクレタ島に
とりにいく途中だった私は
彼と意気投合して
彼が伝統音楽のレッスンをうけているところへ
案内されました
音楽療法としての中東音楽
西洋楽器にはないような
微細な周波数をふくむ
中東楽器で音楽療法を研究している機関
Tumataに案内されました
私が訪れた時は、レッスンはやってなかったのですが
音楽療法についての情報をえることができました
心やすまる水の旋法マカームフセイニ
Timataの研究によると
フセイニというマカーム(旋法)には
- 属性 水
- 時間 夜明け後〜正午に効果的
- 効果 鎮静作用 自閉症と痙性の患者にとって有益
とあります
ほんとかよ?🤔
はい確かに科学的な裏付けは欲しいところですが
マカームフセイニ(フセイニ旋法)の
音色を聴いていると
どこか透明感というか
透き通った印象がありますよね
こちらは100年くらい前の
フセイニ旋法による演奏
タンブーリジャミルベイの
チェチェンの娘という楽曲です⬇️
ピアノの音階からちょーっと外れた音
【微分音】
が含まれてますが
音階の中で自然な流れの中での
微分音なので、
気をてらったようには聞こえないと思います
音楽療法の信憑性はともかく
音楽の人のこころに与える影響は
古代からあらゆる宗教儀礼においても
音楽的なアプローチが試みられてきたのを
みても明らかだとおもいます。
収容所の中でも音楽があった
ユダヤ人強制収容所の中に
入れられた精神科医ヴィクトールフランクルは
著書【夜と霧】の中でこのようにしるしています
収容所には、極限状態でも人間性を失わなかった者がいた。囚人たちは、時には演芸会を催して音楽を楽しみ、美しい夕焼けに心を奪われた。フランクルはそうした姿を見て、人間には「創造する喜び」と「美や真理、愛などを体験する喜び」があると考えた。しかし過酷な運命に打ちのめされてしまっていては、こうした喜びを感じとることはできない
夜と霧より
音楽が具体的にどのくらい
セラピーに有効化はわかりませんが
極限状態にいるような囚人たちの間には
音楽を楽しむようなこころがあり
そうした姿にこそ人間の本質をみたという体験から
カタチのない音楽に価値を見出すことができるのかも
しれないですね。

今日は音楽療法と中東音楽
とりわけ
マカームフセイニについてお話しました
ところでマカームってなんなの?
もうちょっと詳しく知りたい
体験したい!
という方はマカームによる音楽レッスンも体験できます
お気軽にご相談ください🙇♂️