ヴァイオリンの起源ケメンチェ

スワラジ工房です
天然素材の衣服制作と民族楽器の研究をしてます

ヴァイオリンの起源ケメンチェとは?

ケメンチェはギリシャ語ではリラと呼ばれる古くからイスタンブールに伝わる古楽器のひとつでヴァイオリンなどの起源ともいわれています。
ケメンチェ(リラ)には主に2種類あり
同じ楽器でも言語が違うと呼び方が違うのはややこしいですね
今回はケメンチェに統一しますね。
さらにケメンチェには2種類あるのですが
ひとつは長細いかたち黒海のケメンチェ(カラデニスケメンチェ)
もうひとつはテイアドロップ型の古典のケメンチェ(クラシックケメンチェ)

  • 黒海のケメンチェ
  • 古典のケメンチェ

今回は古典のケメンチェについて深掘りしますね

ヨーロッパには弦楽器が存在しなかった

今ではヨーロッパを代表するような楽器
チェロやヴァイオリンのような弦楽器は
中世以前のヨーロッパには存在しなかったのです。

その多くはスペインがイスラム帝国の支配を受けた時や
今のイスタンブール(コンスタンテイノープル)に都を定めた
東ローマ帝国の地中海貿易を通じて伝わったとされています

こちらの象牙に彫られたレリーフは今から1000年ほど前
東ローマ帝国(ビザンツ)時代のもの
ヴァイオリンが生まれたのは
今から500年くらい前なのでさらに500年ほど
遡ることになりますね

1000年ほど前の象牙の棺桶に彫られたレリーフ
Wikipediaより引用
ケメンチェを求めてイスタンブールへ

ヨーロッパとアジアにまたがる
トルコ🇹🇷のイスタンブールへ2017年実際に行き
ケメンチェ工房を訪ねてみました

ちなみに普通のトルコ人にケメンチェといっても知ってる人は
とても少なく、その多くは冒頭にご紹介した長細ーい
黒海ケメンチェを想像されます、
派手にザカザカ弾きまくる黒海ケメンチェとは全く違う
しぶーい趣の独特の擦れ音が魅力の古典のケメンチェ
古典という名のつく楽器だけあって🤭
渋すぎてトルコ人でさえ知らない。。。。。

ヨーロッパ側からフェリーでアジア側へ
カドキョイの港近くにケメンチェ工房はあります
工房にはいつもたくさんの古典楽器愛好家の方が
おられて、ケメンチェは若い女性にとても人気でした

ケメンチェを習った私の先生も
女性の方で韓国に演奏旅行に行かれたこともあります

ケメンチェ職人の
ムラートさん、お値段はいろいろですが

  • 上級モデル   10万円
  • 中級モデル   6万円
  • ビギナーモデル 3万円

私は上級モデルとビギナーモデル2つ購入しました

難しいケメンチェをカンタンに弾く方法

小さくて、昔のレコードの音みたいなケメンチェ
とても魅力的な楽器ですが最大のデメリット
それは難易度の高さ、
フレットがどころか指板もない
ので音程のコントロールを爪の生え際で弦を
抑えるシステム
さらに弦がひつじの膓(ガット)なので
安定した音を出すのがかなり大変😭

それでもカンタンに弾く方法がありました!
それは弦をチェロ用の鉄弦に交換することなんです

   

ギリシャ人のケメンチェ(リラ)演奏家
ソクラテス・シノポーロスさんの使ってる弦に交換したところ
圧倒的に弾きやすくなりました

ガット弦に比べて音量は小さくなるけど
弓の圧力コントロールが楽になるので
音量のダイナミクスをつけたりできるメリットもあります

  • 弾きやすさ→鉄弦
  • 音質の深み→ガット弦

同じ楽器でも合理的な考えのヨーロッパ(ギリシャ)
古き良き古典を大切にするアジア(トルコ)
それぞれの違いがおもしろいですね

参考までに
こんな弦を使っています⬇️
チェロの弦高価ですが
1本を半分づつ使うので
1袋で2本分になります

  • 低いA線   ヴァイオリンのG弦
  • 真ん中D線  チェロのA弦(1.50mm Strong )
  • 高いA線   チェロのA弦(1.40mm Midium )


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