モロッコの古都に残る中世ヨーロッパの面影とは【楽譜つき】

こんにちは
都内で音楽ラボを営む
スワラジのウエダタカユキです

世界30カ国以上
20年以上かけてめぐりつつ
布を音楽の仕事をしています

今日はさまざまな資料や
経験をもとに

ゲームやアニメの世界のような
中世ヨーロッパの面影が残る場所
モロッコの古都フェズに伝わる
アンダルス音楽について深堀りしますね

中世ヨーロッパの忘れ物がモロッコにあった

中世から後の時代
大航海時代〜ルネサンス〜市民革命の時代を経て
ヨーロッパ文明は
革新的な進歩をとげて


ヴァイオリンやギターなど
ヨーロッパの楽器が世界中で
広がりをみせるように
文字通り世界を席巻するようになりましたが
意外にも
ヨーロッパ文明の礎にもなったのは
中世のイベリア半島、今のスペインが
イスラム圏に属していたとき、

今の科学技術が発達する上で
とても重要な発明品の多くは
中世の時代、イスラム世界を通じて
ヨーロッパにもたらされました

楽器においても
当時世界で先進的な地域であった中東から
今のバイオリンなどの起源にもなる
リュート系の楽器がもたらされたのも
このころと考えられています😌

その後ヨーロッパは音楽においても
大きなホールで大きな音でも演奏できるような楽器
ピアノやバイオリンなどの普及とともに発展していきましたが

中世のころ
弦楽器のルーツの面影が
モロッコの古都フェズには残っています

保存されているのは
音楽だけではなく、
迷路のように入り組んだ旧市街には
今でも職人たちが
中世さながらのギルドのように
より集まり、21世紀のいまでも中世の街の暮らしが
のこっています。

迷路のように入り組んだ道には
車も入ることもできないので
現在でもロバが運搬用として使われているのです

そんなフェズの街でうけつがれている
中世からアンダルス音楽がモロッコには残っています。

アンダルス?というと
いまのスペインの南部
フラメンコが盛んなところですが
フラメンコの成立は18世紀末と考えられているので


9世紀ごろ中世の時代からモロッコで
受け継がれているアンダルス音楽の雰囲気が
ぜんぜん違うのもうなづけますよね😌

かつて中世の時代には
世界遺産でもありイスラム建築の最高傑作のひとつともされる
アルハンブラ宮殿にみられるように
華やかな王朝があり
今の弦楽器のルーツでもある

東方からもたらされた
ラバブやウードなどリュート系弦楽器が奏でられていました。

1000年以上の時間がたって
ヨーロッパ世界の楽器はオーケストラの発達とともに
飛躍的な発展を遂げましたが

当時のその原型をとどめたものが
今でもモロッコやアルジェリアなどの
北アフリカ諸国で受け継がれているのです。

このような中世の面影を残した
音楽がアラブ世界の辺境
モロッコやアルジェリアの古都に残っているのは
近世に地中海世界を支配した
オスマン帝国の支配を受けることがなかったのも
その理由のひとつなのではと私はかんがえます😌

中世アンダルスの楽器を弾いてみた

さきほどの動画のように
ずいぶん昔のフォームの音楽なので
ベリーダンスに使われるような
いかにもエキゾチックで妖艶なメロデイとは
かけ離れた、素朴なメロデイをリードしているのは
レバブという擦弦楽器です。

このレバブを所有している
立川のロバハウスで以前、少し演奏させていただいたことがあります。

とてもちいさくてかわいいフォルムのこの楽器の弦は
ガット弦(ひつじの腸)でできています
そのためか、まるで牧場にでもいて
動物の嘶きを聴いているようなブイブイした音がします。

とはいえなかなか入手困難な楽器なのですが
気軽に中世の面影をのこすような音楽を
奏でてみたい!という方のために
譜面を起こしてみました

ほんのサワリ部分だけですが
いろんな楽器でどうぞ試してみてくださいね😊

こちらはアフガニスタンに伝わる民族楽器
ラバーブでの演奏になります

ヨーロッパの楽器の多くは
オーケストラなどの発達とともに
ダイナミックに、大きな音で
広い会場で響くように進化していきました

中世の素朴さを残した楽器
響きの豊かさを残した楽器は
モロッコやアフガニスタンなどの辺境とも思われる
地域において、今でも残っています。

このような楽器を体験してみたい
中東モード音楽について学んでみたいという方は
興味あればレッスンもやってますので
お問い合わせくださいませ🙇

参考文献 Morocco-Ottoman Empire relations
『ウィキペディア(Wikipedia)』アルハンブラ宮殿

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