ギリシャクレタ島のリュート【クレタンラウト】ってどんな楽器なの?

吉祥寺で民族音楽ワークショップを主宰
してるスワラジ工房のウエダです

地中海の島ギリシャのクレタ島のリュート
クレタンラウトを深掘りしますね。

リュートってなんだ?

一般的にはヨーロッパの古楽器のことを指す
リュートは西洋弦楽器のご先祖さまのような
存在です

リュートのような竿系の弦楽器は
古代ヨーロッパには少なく
中東オリエント世界、ペルシアのバルバット
が起源ともいわれています

バルバットはアラビアではウードとよばれ
リュートの語源ともいわれてます

アラビア語は単語の前に冠詞をつけて
アルやル(ラ)をつけて発音する言葉なので

  • アルウード→ラウード→リュート→ラウト

に変化したものそ推測されます😌
(カタカタは日本語なので発音が限定的になります)

ヴァイオリン などの
擦る弦楽器(擦弦楽器)の製作者も
リューター(Luthier)とよばれるのは
弦楽器のルーツも感じますよね。

クレタ島のリュートを求めてギリシャにいってみた

2018年の冬ルーマニアへ布工場の視察もかねて
はるばるイスタンブール経由で
クレタ島にクレタンラウトを求めて
いってきました

いまならEbayとかでもフツーに帰るんですが、出張ついでにいってみました

演奏家でもあり楽器製作者でもある
ステリオスペトラキスさんは
クレタンリラとともにラウトも作ってます

短い滞在時間でしたが、基本的な奏法なども
ステリオスさんから教えていただきました

クレタンラウトの誕生ストーリー😭

クレタンラウトは今から150年ほど前
クレタ島のハニヤという港街に住む人が
発明しました。     

300年間にも及ぶオスマン帝国の支配からの
独立運動がはじまるころ

イスラム教ととキリスト教徒を両親にもつ人が
オリエンタルな要素と西洋をあわせて
この楽器を制作したとステリオスさんは
語っておられました。

それにしても300年もオスマン領内だったのですね、
クレタやギリシャ音楽がヨーロッパ音楽とは
違って、オリエンタル色が濃厚なのは
うなずけます🤔

独立時代のクレタ男性の写真
トルコ帽と短めのベスト、
サルエリパンツにブーツ

余談ですが
クレタ島の娘と結婚👰したら
新郎は嫁さんの
父親から銃を手渡される伝統があるみたいです

銃とかってギリシャだと合法なんですかね?
これで娘をしっかり守れよということかのかな島の男気を感じますね。。。。

さてさて独立して
オスマン帝国が解体してからは
ギリシャとトルコで大規模な住民交換
がありました。

  • トルコ領内のキリスト教徒→ギリシャへ移住
  • ギリシャ領内のイスラム教→トルコへ移住

おおくの人々が
半ば強制的に移住しなくてはなりませんでしたこの記述は村上春樹さんの小説
【遠い太鼓】にもイスタンブールから追い出されたギリシャ人の憂鬱シーンででてきます。

突然いままで住んでいた場所を
追い出されるなんて、
辛いですよね😭


クレタ島のムスリムたちはトルコ本土へ移住
したのですが、
クレタンラウトは島に残り今でも島のあちこちの民謡酒場で鳴り響いています
悲しい歴史を打ち消すように
ラウトは鳴り響き
みんな輪になって踊ります。

クレタ島の戦士の踊りペントザリ

ペントザリは曲名じゃなくて
踊りと音楽の形式だそうです

ステリオスさんとエフレンロペス、ペルシャ人パーカッショニストのシェミラニさんの共演

ペントザリの譜面⬇️(コピーOK)

クレタ島はベネチア支配時代もあったので
マンドリンも伝統的に昔から
親しまれてます😌

ラウトは入手難しくても
マンドリンやギターでもクレタ音楽
できるんです

フレーズをミニマルにくりかえす感じなので
長さをかえたりアドリブも楽しめると思います

西洋音楽にはない、ノリとすこーしスパイスの
効いた旋律ぜひぜひいろんな楽器でやってみてください😌


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