こんにちはー
民族楽器ワークショップを
吉祥寺で営むスワラジ工房のウエダタカユキです
イスラム圏を旅した方には
馴染みがあるかもしれないですが
モスクから聞こえる
礼拝の呼びかけの声や
コーランの朗唱は
私たち日本人には
とても音楽的に聞こえますよね
コーランやアザーンの朗唱が美しい秘密とは?
鬼滅の刃のサントラで音楽とミックスされて
使われたものに抗議の声が殺到して
すぐに使用中止になったのをご存知でしょうか?
そうなんです!

コーランや礼拝の呼びかけのアザーンは
音楽とは明確に区別されて
楽器などと一緒に朗唱されるのは
タブーなのです😭
うーんそれでも、ずいぶん
音楽的に聞こえるんだけど ー
という声もあるとおもいます。
アザーンやコーランの朗唱が美しく
音楽的に聞こえてしまう理由のひとつに
アラビア語の響きそのものの神秘性も
さることながら

中東地域で古くから
使われている音楽セオリー
マカームが使用されているケースが多いのは事実です
マカームってなんだ?
百聞は一見にしかず
こちらを聞いていただきましょう
いくつかのマカームに基づいて
アザーン(礼拝の呼びかけ)を実践したものになります
実際に東京ジャーミイ(東京にあるトルコモスク)
でもこのような
ワークショップがありました

私が実際に
東京ジャーミイで
イマーム(導師)さんに聞いたところによると
曜日や時間帯で
マカームを使い分けると説明いただきました
マカームを生で聴きたければ
モスクへ礼拝時間にいけば
聴ける可能性高いとおもいます😌
東京ジャーミの
ワークショップによる
マカームの説明によると↓
「マカーム」とは、ここでは「旋律」 – 音をかなでる際のいわば法則 – を指します。1日に5回の礼拝を知らせるアザーンにも、それぞれにふさわしいマカームが用いられています。
東京ジャーミーより
微分音など、西洋音楽では表せない微細な音の
捉え方などが地域によってもことなるので
つまり
マカームとは
音の雰囲気をあやつるパターン
いろんな雰囲気を使い分け可能なシステム
ともとらえられますね😌
こちらはイスタンブールの古典楽器ケメンチェで
いろんなマカームを実践されてます
はじめは
チャキチャキした西洋音楽風に弾いてますが
中盤から微細で滑らかな音のつながりを重視する
トルコのマカームに移行するので
違いがわかりやすいとおもいます😌
こちらの記事にもあるように
例えばこの動画で弾いてる
トルコのマカームラストには
幸せと静けさをもたらす
とありますね

マカームの人の精神にあたえる効果は
古くから研究されていて

音楽療法で用いられた歴史も古く
現在でもマカームとミュージックセラピーの研究を
している機関
Tumataもあります
以前イスタンブールに行ったときに
訪れたことがありましたので参考までに
リンクはりますね。
そんなわけで
アザーンや、コーランの朗唱などにも
応用されている

マカームの世界
まだまだ日本では知る人ぞしる
ニッチすぎる?領域ですが
ストレスの多い現代の日本でも
こうした音楽がもっと浸透する
きっかけにもなるかもしれないですね☺️
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